2021/08/25 16:05

このページは作者が展開するデコントラクティーの背景にある物語です。

舞台は廃墟になった無人島。
そこに今でも暮らしているという「忘れられた魔女」にまつわる物語が紡がれます。

デコントラクティーは「忘れられた魔女のデザイン」という設定で企画されており、
服は求める人の場所へ届く必然性を物語に込めています。

物語は未完成で何度も更新されます。(最終更新日:2021年6月28日)

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プロローグ

炭鉱で栄えた小さい島に多くの人が暮らしていた。
重なる戦争や石炭の枯渇により
人は消え、今では無人島となった。

島にはひとりの人間が未だ住んでいるという噂があった。
姿を見たものはいないが、
「忘れられた魔女」と呼ばれていた。

忘れられた魔女は黒い服を纏い、
人がいない悲しみを抱きながら服を縫っているという。
一緒に暮らした誰かや、大切な人のことを思い浮かべながらミシンの針をヒトハリヒトハリ落としている。

不思議なことに、魔女が縫う服は持つべき人のところに届くという。
それは魔女の記憶の証だった。

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