デコントラクティーがこだわる「黒」について。
黒といえばロック・パンクカルチャーから由来することが多い色ですが、色のイメージとしてはシックでネガティブな印象です。
シックな中に艶っぽく雅な印象があるのは、禁欲的なイメージの白の反対色だからで、ラグジュアリーの代表色でもあります。
黒は他のあらゆる色とコーディネートしやすく、細く引き締まって見える収縮色(膨張色の反対)なので特に若い世代に人気があります。
クローゼットの中に組み込むと便利な色なのは言うまでもありません。
現代の日本や欧米では悲しみの色としても考えられており、個性的な意味を持っている不思議な色です。
デコントラクティーはオールブラックのスタイリングを提案しています。
日本人は髪や目の色が黒いので相性が良く、肌の色と組み合わさると黒が少しやわらかい印象になるので合わせやすい。
違う素材で切り替えたり、裁ち切りなどの凝ったデザインも黒だからこそ映えます。
退廃的な物語があるデコントラクティーは、ダークトーンで反抗的な雰囲気を醸し出す黒で世界観を表現しています。
黒は強い色ですから、纏うとクールでかっこいいイメージに一気にもっていってくれ、シルエットが締まってスタイリッシュに見えることも黒のいいところです。
デコントラクティーはそんな黒のポテンシャルを信じて、あえて他の色を混ぜずに展開しています。
纏う人のコーディネート次第で豊かな存在感を出します。
シルバーアクセサリーで差し色をしてもいいし、インナーとの配色でレイヤーの面白さを出してもいいと思います。
白黒やモノトーンが鉄板ですが、赤や青といった原色も黒となら遊べます。
黒を重ねて分量を増やせば、より重く頑なな印象になりますが、ゴシックのようなドレッシーで甘い印象も生まれてきます。
スニーカーを配色にしてストリートな抜け感を出してもいいですね。
黒はとても自由度が高く、モードファッションなのに長い間着ることもできるので、コスパが良いことも魅力です。
黒を好きな人は強さを求めている人だと考えています。
自分らしさとは何なのかを探求し、自律することが大事だと認識している大人な思考を持つ人です。
光と影があれば黒い服は影。そこには確かに人間らしい感情があります。
そんな黒好きな方のライフスタイルに、デコントラクティーのデザインがフィットするよう制作を続けています。
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