
創造の世界に浸かり出したのは幼い頃からですが、妄想と現実の境目が曖昧になることがあります。
「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように世の中の実際の出来事は、虚構である小説よりもかえって不思議であることが多いからです。
嬉しいことも、悲しいことも、想定された枠を超えて到来し、不思議なことが毎日起こっているのです。
私はそんな日々を送っている中で服に対してもファンタジーを求めるようになりました。
ファッション×ファンタジーというと、コスプレやリアルクローズではないステージ衣装のような服を想像するかもしれませんが、
そうではなく、日常の延長線上にある些細なファンタジーを服の中に取り入れ、身に纏えたらいいなと考えているのです。
好きなアニメのプリントTシャツやロゴの入ったパーカーのように具体的な作品をそのまま落とし込むのではなく、
ファンタジーの「世界観」に影響されたスタイルやコーディネートが好きです。
民族衣装やSF、現代アートや服の歴史から紐解くエッセンスを混ぜこぜにしたデザインに惹かれます。
それは日本の(サブ)カルチャーが諸外国に憧れて取り入れてきた文化形成の歴史の面白さでもあります。
デコントラクティーは感じ取っていただける方には理解していただいているとは思いますが、
リアルとは若干ズレているような感覚があるかと思います。(それをある種のモードと呼ぶのかもしれません)
デコントラクティーは運動もできる、機能性が高い、優しい色目で印象がやわらかい、といったようなデザインではありません。
強い自己主張があり、纏ったときの雰囲気が醸し出される服です。
“好きだから着る”
シンプルだけど力強いキーワードです。
自分が着ていて、満足のいく、テンションが上がる服を着てほしいです。
デコントラクティーが弱い自分が少しでも強くなれるような魔法の鎧になれたらと思います。
【影響を多大に受けた作品】
AKIRA
BLACK JACK
CHRONO TRIGGER
EVANGELION
FINAL FANTASY
MATRIX
NieR:Automata
攻殻機動隊
天空の城ラピュタ
decontractee
director
ito