【ニットベスト】
オーバーサイズのローゲージニットベスト
素材はオーストラリア産とニュージーランド産の粗目の原料に
バルキー性のある原料をブレンドした毛糸を使用
紡績時に甘めの撚りでロービング糸にして、ふくらみを持たせています
レーヤードすることでトップスにボリュームを出せます
また布帛と組み合わせることで見え方の変化を楽しむことができます
きちんと肩を合わせてチョッキっぽく着るとかわいらしさが出ます
衿を後ろ側に抜いてフェミニンに着ることもできます
身幅が長いのでローゲージ編み機のある
福島県のニット工場で製作
日本でも限られた台数しかない編み機で、職人が1枚ずつ編んでいます
水牛ボタン使用
《 素材 》
天竺
ウール100%
《point》
ウールの糸を撚って太くし、ざっくりと編んでいますので
あたたかみのある印象になります
《detail》
・大きな袖口はあえてルーズにゆとりを持たせています
・背中のボリュームを出して丸みをつくっています
・前を開けて羽織っても着れるボタンタイプ
《こだわり》
編み物としてのクオリティを高くするため
つなぎ目をわからないように編んでいます
《おすすめ》
男性でも女性でも1サイズでワンピースライクな大きいシルエットでご着用ください
◆サイズ◆
FREEサイズ 着丈67.5cm 身幅70cm 肩幅62cm
*毛玉になりますので、毛玉取をご利用いただくか毛玉のままニットの味をお楽しみください
*お洗濯はクリーニングをご利用ください
※この商品は、最短で5月10日(金)にお届けします(お届け先によって、最短到着日に数日追加される場合があります)。
※こちらの価格には消費税が含まれています。
※この商品は送料無料です。
「オレンジとチョッキ」
島で生まれた子どもたちは畑を見たことがなかった。懸念した老人が孫娘のためにコンクリートの団地の屋上に庭園をつくった。そこには島では珍しいオレンジの樹があった。植物をほとんど知らない子どもたちにとって、オレンジの樹は人気があった。周囲を海に囲まれ、潮風が吹きつける島の屋上は決していい環境ではなかったが、緑色の葉の中にオレンジの実が青空とのコントラストでとても美しかったのだ。
老人は毎日オレンジの樹を見て、アブラムシがつかないよう手入れをしていた。最初は孫のために育てたオレンジの樹がだんだんと自分と重なるようになったのは、オレンジの樹がカンキツかいよう病という病気にかかり落葉や枝が枯れたことだ。同じくらいの時期に老人も病気が見つかった。老人はオレンジの樹が生きているうちは自分も生きられるような気がして、枯らさないよう薬を与えたり、枯れ木を剪定した。
自分の方が命が短いとわかったときに、老人は自分が着ていた大きなチョッキをオレンジの樹にかぶせることを思いついた。このチョッキは島に住む魔女が編んだもので、大切なものを守るよう願いが込められている服だった。毎日オレンジの樹を枯らさないように鋏を動かす老人を見て、寒い日も動きやすいように魔女が袖のない形のニットを編み、老人に贈ったのだ。
老人が亡くなってから数年後、炭鉱が閉鎖される頃にもオレンジの樹は島にひっそりと息づいていた。その樹はずっとチョッキを着ていた。
新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。