肩から下げても、背中でしょってもOKな
2WAYで使えるリュックサック
服のデザインを引き立てるシンプルなデザインながらも
モードな雰囲気でスタイリングの完成度を上げます
トートバッグにもあるナイロンリュック
【こだわりポイント】
・ノートパソコンが入る大きさ
・縛った紐を長く垂らしても◎
・リュックのベルトは疲れないようにクッション入り
・マグネット式開閉
・左脇ファスナーで下側からも取り出しやすい仕様
◆原産国 日本
◆素材 ナイロン(コーデュラ)
◆サイズ 縦45cm×横34cm×マチ10cm
※この商品は、最短で4月25日(木)にお届けします(お届け先によって、最短到着日に数日追加される場合があります)。
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※この商品は送料無料です。
-story-
「郵便局員のリュック」
毎日一度、島を自転車でぐるりと回る郵便局員は、いつも同じ時間に規則正しく配達をしていた。大きな肩掛けカバンと銀の自転車が目印だ。本島とは遠く離れている島では、郵便や配達物は住人にとっては外の世界と繋がる貴重なことだったから、運んでくれる郵便局員は特に子供たちに人気があった。
島に住む魔女にも毎日一度必ず郵便を届けていた。魔女の家は集団住宅の中にあり、ポストがなかったため必ずノックをして魔女に直接手渡しをするのだった。魔女は郵便局員が来る時間を知っていたので、その時間には家にいるようにしたし、風邪もひかずに毎日運んでくれる彼をありがたく思っていた。
ある時、炭鉱員たち宛てに炭鉱を運営する会社から手紙が一斉に届いたことがあった。これは、島の炭鉱を閉鎖することによる解雇通知だった。炭鉱を閉鎖することはそれぞれの生活と、島の存在意義を失ってしまうことと一緒だ。島では石炭の需要が減ってきたことで、危ういという噂も囁かれていた。けれど、いつまでもこの暮らしが続くことを望んでいた少なくない人が島に住み続けていた。
郵便局員は解雇通知を一人ずつ配ることが辛かった。いつもは喜んで受け取ってくれていた手紙を、今回ばかりは誰一人としていい顔をしなかったからだ。最後の手紙を届けた後、郵便局員は長年使った肩掛けカバンを魔女のところへ持って行った。
魔女は郵便局員からカバンを受け取りミシンを踏んだ。ボロボロだったカバンの角は丸くなり、きれいなところだけを使った新しいバッグになった。郵便局員が遠い場所でも自転をこげるように、リュックサックにした。全く生まれ変わったカバンを持ち、郵便局員は島から出て行く準備を始めるのだった。
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