ahujasons（オージャソン）について

シルクウールのフォーマルショール ahujasons（オージャソン） マハラジャ王宮御用達のショール専門ブランドahujasons(オージャソン)。 インドの伝統的な文化をベースにトレンドを取り入れたahujasons(オージャソン)のショールは繊細。 いずれも手に取るとその肌触りのよさを触れた瞬間に感じられる逸品ばかり。 ウール、シルク、カシミヤ……それぞれの素材の個性を最大限に引き出すことで、装いの主役としても、引き立て役としても使える懐の深さを発揮します。 年齢や性別、ファッションの好みを問わない、使い勝手のよいデザインが多いので自分用だけでなく贈り物としてもぴったり。 真冬のコーディネートの主役から夏場の冷房対策まで、季節や気分に合わせた1枚をお選びください。

千鳥柄

幾何学柄

フリンジ

色と柄の濃淡

たたんでコンパクトに

ふんわりとし手触り

垂らして

ぐるぐる巻いて

ぐるぐる巻いて

結んで

-story-

「魔法使いのショール」

　島には至る所に洞穴があった。四角いコンクリートのマンションは崖に建っており、土で埋められなかった場所が、ぽっかり洞穴になっていた。
　少年はの洞穴の中に入るのが好きだった。天井はコンクリートで床と壁は土でできていて、薄暗かった。そこで、少年は魔法の修行をしていた。図書館で借りてきた黒魔術の本を読んで洞穴の中で実践していたのだ。といっても、ヤモリや薬草やきれいな石を集めて並べているだけだが。
　少年は島に住む魔女の存在に憧れていた。自分も修行を積めば本当に魔法が使えると信じていた。他に楽しみを見つけられなかった。家族はそんな少年を心配しながらも、危険なことをしているわけではないので、やりたいようにやらせていた。
　少年は変わったことをしているとは思っていなかった。同い年の子が屋上でサッカーをやっていやり、おままごとをしているように、自分は魔法使いになる修行をしているだけだった。
　
　ある時、洞穴に設置した丸テーブルに黒いストールが畳まれて置かれていた。少年は魔女からのプレゼントだと気が付いた。魔女が自分の修行に気が付いてくれたのだ。少年は嬉しくなった。大きなストールには不思議な模様が入っていた。さっそく少年はストールを肩にかけてみた。何かが起こることを予感したが、特に何も起こらなかった。
　島はこれから冬になり肌寒くなっていく。ストールは暖かく少年を包み込むだたった。